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東京下町の工場再生|工場とアートの掛け合わせで工場は生まれ変わるの?

廃工場の画像

東京下町の工場再生|工場とアートの掛け合わせで生まれ変わるのか?

【ぼくらの秘密基地】の企画が終わった矢先に、こんな題名だとビックリされてしまいますが、同業者の廃業や倒産は実際に増えています。

目次

東京下町の工場再生|工場とアートの掛け合わせで工場は生まれ変わるの?

実は、今年の3月にも知り合いの会社が廃業しました。先日は関連会社さんに材料を引き取りに行った時に、こんなことを言われました。(この会話は正真正銘の実話です。)

裁断屋さん

もう、体力的に厳しいから、いつ引退してもおかしくないかな。

ヒョウガ

では、このまま廃業ですか?

裁断屋さん

1つの案は、うちの会社を買い取ってもらい、私が次世代の社員を育てることを条件で、買い取った会社で給料をもらいながら未来の社長を教育する。

ヒョウガ

でも、私の会社も数年後は他人事とは思えない状況になるかもしれません!

裁断屋さん

私が相談している会社の社長に相談してみれば?

そして、数日前に別の業者さんから突然に「今から会社に行っていいですか?」と連絡が来ました。

アクリル屋さん

突然だけど、今年の10月で廃業することに決めました。

ヒョウガ

えっ!?
なんで廃業するのですか?

アクリル屋さん

今までアクリルの什器(イベントに使うディスプレイ)が、
廃棄プラスティック問題で段ボールの什器に変更しているんだ。

ヒョウガ

こちらもプラスティックから紙に変更になっています。
SDGsなどで材質が石油系から紙系に変わってきていますよね。

アクリル屋さん

アクリルキーホルダーやアクリルスタンドが流行っているけど、、、
ディスプレイ関連の仕事は全滅だよ。※ディスプレイ専門の会社です。

ヒョウガ

廃業したらどうするのですか?

アクリル屋さん

今まで、会社の維持に奔走していたから、少しだけゆっくりしたい。

ヒョウガ

つい先日は、裁断屋さんのM&Aの話を聞いたばかりで凄くショックが大きいです。なんだか、身近でも廃業や倒産の話が増えています。

アクリル屋さん

音楽で例えるとCDからサブスクに変わるぐらいの変化だよ!
もう、時代に逆らえない所まできているから、今の時代に適応している仕事に就職するよ。
でも、年齢的に考えると運送系しかないかも(笑)

ヒョウガ

他人事ではないから、気を引き締めて色々と考えて行動します!

この1ヶ月で廃業やM&A関連の話を2件も聞きました。町工場の現状は皆様は思っている以上に危機に瀕しています。

実際にショックが大きすぎて、noteで自分の気持ちを投稿しています。

裁断屋さん

もう、俺は若くないから、可能ならM&Aみたいに会社を吸収合併してもらいたい。
合併先から安定した給料をもらいながら、後継者を育ててみたい。

ヒョウガ

うちも他人事には思えないので、1つの選択肢として覚えておきます。

アクリル屋さん

まだ、アニメ系のグッズは人気だから、そちらに特化したことを始めてみれば?

ヒョウガ

もう、10数年前から始めてはいるけど、市場が大きくなって自社の設備環境では対応できないのです。

アクリル屋さん

設備投資して、増設などは考えていないの?

ヒョウガ

コロナや災害などで、一気に市場が冷え込む時もあるので、会社の資金に余力がないと判断ミスで倒産する場合もあるから、今は増設はできません。。。

東京下町の工場再生|工場とアート

設備投資が難しく、仕事量も減っている状況で『いま、できること』を考えて行き着いたのが、【工場とアート】という取り組みでした。

アートと工場のコラボは工場再生の鍵になるのか?

企画を立ち上げた「きっかけ」が、全ての人間はクリエイターだ!という想いから企画を立ち上げました。

実際に開催してみると、想像していたよりも参加者も多く、参加者様の満足度も高いイベントになりました。

時間は必要ですが、【工場×アート】は新しい工場の活かし方になると実感しました。


東京下町の工場再生|アートイベントと融合?

私の中では、工場再生とアートの相性は良いと思っています。

実際に、【ぼくらの秘密基地】という企画を運営してみて、自分なりの手応えは感じました。

ただ、身近な同業者は『それって儲かるの?』と聞かれることが多いです。それぐらい常にお金の問題に悩まされているという現実を垣間見ました。

私は、デザインフェスタの初出展から考えると20年以上もクリエイターやアート関連に携わってきました。
儲かる儲からないと言う前に、まずは「参加者様とお客様を楽しませるイベントを作る」ことが大前提だと感じています。
(同人関連の仕事も15年以上は携わっています。)

同業者は「儲かるなら始める」、「儲かるなら協力する」というスタンスなので、私の活動が滑稽に映るみたいです。

あくまでの私の主観ですが、諦めずに活動していけば工場の新しい活用法として確立できると感じています。

まずは、最低でも3年間は年に3〜4回のイベントを継続していき、少しずつ仕組み化していけば、日本の町工場の新しい活かし方の1つになると確信しています。

実際に、私の活動に興味を持ち始めている方も増えてきました。

逆に捉えるとい、企画の成功次第で協賛する町工場が増えていくし、失敗すれば「やっぱり無理だよね」と可能性を潰してしまいます。

結果を焦らずに、目の前の「できること」を1つずつ増やしていきながら、継続していくことが成功につながります。

※ここで言う成功とは、新しいビジネスモデルとして確立することです。

東京下町の工場再生|工場とアートの掛け合わせで工場は生まれ変わるの?|まとめ

私の周りでも廃業(廃業予定含む)が2件、M&Aを検討中が1件、会社存続の危機が2件など、本当に町工場は業種を問わず「瀕死の状態」です。

2021年に中小企業庁が発表した「中小企業の企業数」については、2021年6月時点で336万社でした。
2014年から2021年で44.4万件の会社が減少しています。(毎年、数万件の会社が減少し続けています。

生き残り戦略の1つとして「アート」など異業種とのコラボ活動など、既存とは違う仕組みを視野に入れる時期に来ていると私は実感しています。

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この記事を書いた人

ヒョウガと申します。
コロナ以降は、今までの生き方が通用しなくなってきました。

仕事やプライベートも迷走してしまい、気がつけばノウハウコレクターでセミナージプシーになりました。

常に外側の世界に『正解』を探し回っていて、気がつくと人生に迷走していました。

行き着いた答えは『正解は自分の内側にしか存在しない』という結論に至りました。

そこから、私の原点を見直して「人間本来が持っている天才性」を伸ばす活動を始めると決意して、このブログを開設しました。

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